評議委員会

最新の規則改定により、国際家族計画連盟(IPPF)の最高決定機関である総会が承認した戦略を執行する機関として、15名の専門家からなる評議委員会が設置されます。

2020515-16日の中央理事会で組織移行委員会の推薦する候補が承認され、15名からなる評議委員会が発足しました。

組織改革に関する総会の勧告に従い、評議委員のうち9名はIPPFから、6名は外部から選出されました。女性は11名おり、1/325歳未満の若者です。

ケイト・ギルモア(Kate Gilmore、暫定委員長)

外部からの評議委員として参加したケイト・ギルモアは、20202月よりハーバード大学ケネディスクールにあるCarr Center for Human Rightsの客員研究員を務めています。研究領域としては人権問題、特にセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)と政治経済の関係、「Jカーブ」効果がある世界における組織リーダーシップ、公共の意志決定プロセスへの若者参加の増加、恐れもこびへつらいもない公共サービスなどの個別テーマを研究しています。2012-2014年に国連人口基金(UNFPA)の事務局次長、2015-2019年に国連人権副高等弁務官を歴任しました。

それ以前の2000-2009年には、アムネスティ・インターナショナルの事務局次長をしていました。組織の役職経験、組織内の問題防止、プログラム実施に関する経験が評価され、評議委員に選出されました。大洋州地域の出身ですが、現在はフランス在住です(ハーバード大学で研究するときは米国に滞在します)。過去にオーストラリアに40年、英国に14年、米国に4年、スイスに4年、住んでいたことがあります。

アビナ・アヘル(Abina Aher

IPPF外部からの評議委員であるアビナ・アヘルは、インドのHIV/AIDSアライアンスで2010年からジェンダー、セクシュアリティ、人権部の副部長を務めてきました。24年間、グローバルに LGBTQIの活動をしてきた経験があり、 The Humsafar Trust (Mumbai)Family Health International (FHI)Johns Hopkins University Centre for Communication Programme (CCP)などと仕事をしてきました。評議委員として組織内の問題防止、プログラム実施経験、ピア間のサービス提供の知識が豊富です。南アジアの出身で、現在はインドに住んでいます。

アイザック・アデウォレ(Issac Adewole

外部からの評議委員であるアイザック・アデウォレは、ナイジェリアのイバダン大学医学部で1997年から産婦人科教授を務めています。2010-2015年はイバダン大学の副総長と African Organization for Research and Training in Cancer (AORTIC)の理事長を務め、2015-2019年にはナイジェリアの保健大臣をしていました。主な研究領域は、ヒトパピローマウイルス(HPV)、HIV、婦人科系の腫瘍です。評議委員としては国際、国内でのガバナンスの知識、アドボカシーと政府との活動経験、SRHR分野におけるリーダーシップが評価されました。西アフリカ出身で、現在はナイジェリアに住んでいますが、過去に英国に18年、米国に6週間滞在していたことがあります。

ローサ・アヨング・チョナン(Rosa Ayong Tchonang

加盟協会(MA)ボランティア出身者であるローサ・アヨング・チョナンは、IPPFカメルーンCAMNAFAW)理事会の若者活動グループのアドバイザー、そして代表として、2013年から参加してきました。2020年にヤウンデ大学で経営学の学位を取得しました。評議委員としては、若者のネットワーク、若者の活動、アドボカシーと政府との活動、ピア間のサービス提供などの経験が活かされるでしょう。中央アフリカの出身で、カメルーン在住です。評議委員に選出された時点で25歳未満でした。

ウルクベク・バトリガリエフ(Ulukbek Batyrgaliev

ウルクベク・バトリガリエフは加盟協会のボランティアとして、2015年から IPPFキルギス(RHAK)のナショナルトレーナー、2016年からは全国若者委員会の議長をしています。中央アジア・アメリカ大学心理学部の学生で、ディベートクラブのコーディネーターをしています。2019年よりファミリープランニング2020Y SAFE運営委員とユース・フォーカル・ポイントを務めています。若者のネットワーク構築と活動、SRHRリーダーシップ、ピア間のサービス提供の経験を買われ、評議委員になりました。中央アジアの出身で、現在はキルギスに住んでいます。評議委員への選出時、25歳未満でした。

ビエンス・ガワナス(Bience Gawanas

外部から評議委員になったビエンス・ガワナスは、ナミビア高等裁判所で活動する法廷弁護士です。アフリカ連合で2015-2018年に社会問題担当長官、ナミビアのオンブズパーソン、保健・社会サービス大臣の特別顧問を歴任しています。2018年からは国連事務次長兼アフリカ特別顧問を務めました。法律の専門知識、アドボカシーと政府との職務経験、SRHRリーダーシップなどが評価され、評議委員になりました。南アフリカの出身で、現在は米国在住です。これまでザンビアとアンゴラに2年ずつ、英国に6年、エチオピアに9年、米国とキューバにそれぞれ2年の居住経験があり、南アフリカには通算で5年あまり住んでいました。

スラクシャ・ギリ(Surakshya Giri

スラクシャ・ギリは、加盟協会であるIPPFネパール(FPAN)でこの5年間、精力的にボランティア活動を続けており、2018-2019年には若者代表を務めました。普段は教師をしており、トリブバン大学の修士課程でカウンセリング心理学を学んでいます。

若者のネットワーク構築と活動、SRHRリーダーシップ、ピア間のサービス提供の経験を持つことから、今回、評議委員に選ばれました。南アジア出身でネパールに住んでおり、評議委員になった時点で25歳未満でした。

ジェイコブ・ムタンボ(Jacob Mutambo

ジェイコブ・ムタンボは、加盟協会であるIPPFザンビア(PPAZ)で2017年よりボランティア活動を続けてきました。2020年からはグローバル・ユース・リーダー・ネットワークのカントリーコーディネーターを務めています。過去にはVSOVoluntary Service Overseas)でボランティア活動をしたこともあります。ザンビア大学でプロジェクト管理の学位を取得しており、若者のネットワーク構築と活動、SRHRリーダーシップ、そしてプログラム実施経験が評価され、評議委員になりました。南アフリカ出身で現在はザンビア在住の25歳未満の若者です。

ドーニャ・ナッサー(Donya Nasser

ドーニャ・ナッサーはMAのボランティアで、2015年からIPPFアメリカ(PPFA)とアクションファンド(PPAF)の理事、2017年からIPPF西半球地域事務局とIPPF中央理事会の理事を務めており、2019年からは Center for the Developing Adolescentの渉外・政策部のシニアマネージャーをしています。

また、2017年より米国UNESCO国内委員会ユース作業部会の戦略的パートナーシップのディレクターであり、2019年からは Restless Development in Washington DCのユース・パワー・パネルのメンバーです。評議委員会への貢献としては、SRHRリーダーシップ、アドボカシーと政府間連携、ファンドレイジングと資金調達の経験が評価されました。北米出身で米国在住です。過去に英国に1年、イランに1年近く住んだことがあります。30歳未満の若い世代からの参加です。

アウレリア・グエン(Aurelia Nguyen

外部から評議委員となったアウレリア・グエンは、2006-2011年まで グラクソ・スミスクラインで(生物学的)グローバルワクチン政策部門長を務めていました。2011年よりGaviアライアンス(Gavi, the Vaccine Alliance)でワクチンと持続性部門の統括ディレクターを務めており、2011-2018年は政策と市場形成担当部長を兼務していました。現在、Global Polio Eradication Initiative(世界ポリオ根絶計画、GPEI)の運営委員、世界銀行のCOVID-19ワクチン開発タスクフォース議長、Coalition for Epidemic Preparedness InnovationsCEPI)の調達・備蓄作業部会の議長もしています。

グエンのリスク管理、マーケティング、ファンドレイジング、資金調達における知見が評価され、評議委員に選ばれました。欧州出身で、現在はスイス在住です。欧州と米国の各地に在住経験がありますが、アフリカ、アジア、南米の途上国において累計で20年間のプログラム実施経験を持っています。

Dr ジョセフィン・オーベル(Josephine Obel、現在休職中

MAボランティア出身の Dr ジョセフィン・オーベルは、デンマーク王立病院産婦人科のシニアコンサルタント兼ユニット長を2015年より務めています。2018年にはイエメンで国境なき医師団の人道的SHRHプログラムリードとして3カ月過ごしました。2013年よりIPPFデンマーク(DFPA)の理事会メンバーで、2018年に理事長になりました。

Dr オーベルは、アドボカシー、政府との協働、SRHRリーダーシップ、プログラム実施経験などから評議委員に選ばれました。欧州西部の出身で、デンマーク在住です。過去にはフランス、ネパール、ボリビア、ヨルダン川西岸とガザ地区に6カ月ずつ、米国に1年、タンザニアに3年間住んでいました。

エリザベス・シャッファー(Elizabeth Schaffer

外部からの候補であるエリザベス・シャッファーは、1993年からコンサルタント、ビジネスコーチ、トレーナーとして活動してきました。2019年よりアムネスティ・インターナショナルUSAの最高財務責任者(CFO)を務めています。主な役職としては、2002-2009年、2013-2017年にEqual Rights Advocatesの理事、2012-2017年にGlobal Fund for Womenの最高執行責任者(COO)とWomen Effectの運営委員、2016-2018年にはCriterion Instituteの理事、2017-2019年にはTNTPCFOをしていました。

これまでの財務管理の知識と監督、上級役員経験、リスク管理能力が評価され、評議委員に選出されました。北米出身で現在は米国在住ですが、過去にフランスとスペインに留学経験があります。