Articles by ケニア
誰一人取り残さない:ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
すべての人のセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)へのユニバーサル・アクセスがユニバーサル・ヘルス・カバレッジの、ひいては持続可能な開発目標(SDGs)の実現に必須です。すべての女性、男性、子ども、思春期の青少年の精神的、身体的な健康を守り、誰も差別を受けることなくSRHRが実現される世界こそ、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジが目指すべきものです。SRHRサービスを求める人々が直面する障害を取り除き、支払い可能な金額で、通える範囲で、質の高い、適切なサービスが提供されなければなりません。 『誰一人取り残さない:ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(Leaving no one behind - Universal health coverage and sexual and reproductive health and rights)』と題されたこの小冊子は、IPPFによる文献レビューによって明確になった事実をまとめています。結論では、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス(SRH)への公的支出が足りていないことが指摘されています。中でも、貧困家庭において医療費の自己負担が多く、経済的困窮を招いている例、ジェンダーに基づく暴力への対応といった、命にかかわるSRHサービスが必須ヘルスケアパッケージに含まれていない例、保健施設の運営状態が悪く、脆弱で周縁化されたコミュニティを支援できていない例など、具体的な例が挙げられています。 IPPFの最新の報告を、ぜひご一読ください。
IPPF 日本HIV/リプロダクティブ・ヘルス信託基金(日本信託基金、JTF)
2000年に、日本政府との協力によりアフリカとアジアのIPPF加盟協会が、包括的なHIVおよびセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスサービスを提供する活動を支援する先験的な協働プログラム「IPPF日本信託基金」が始まりました。 以後、このプログラムは、社会的弱者の生活に違いを生み出しただけでなく、IPPFのHIV関連事業の拡大にも大きな貢献をしてきました。 日本信託基金(JTF)プログラムが開始された2000年には、世界のIPPF加盟協会が提供したHIV関連サービス数は15万5,562件でしたが、2010年には、1,200万件にまで増大しました。