第54回国連人口開発委員会(CPD)の成果を受けて:IPPFの声明

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A woman received healthcare in Cameroon

国際家族計画連盟(IPPF)は、第54回国連人口開発委員会(CPD)で採択された決議を歓迎します。今回の決議では特に、人口、食料の安全保障、栄養、持続可能な開発の4つのテーマが取り上げられました。 ナイロビサミット(2019年)後、また新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの発生から1年後に開かれた初のCPDの合意として、ICPDの課題とその実施に向けた各加盟国の決意を反映していました。

過去の合意文書に含まれていたセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)への言及が残ったことをIPPFはうれしく思います。今回の文書でも、社会正義と持続可能な開発目標の実現に向けたグローバル、地域、各国レベルのコミットメントの達成には、SRHRが肝要であることが確認されました。また、SRHRと関連サービスへのユニバーサル・アクセスの保障を、パンデミックに対する効果的な公衆衛生上の対応として加盟国に呼びかけています。

新型コロナウイルス感染症の影響は、食料の安全保障、栄養不良、家庭内暴力(DV)オンライン上の暴力にも及ぶことが決議に明記されました。さらに、新型コロナウイルス感染症によって人道上の支援ニーズが増えること、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス(SRH)性とジェンダーに基づく暴力など、人道危機においては女性と少女への負担と被害が不均衡に増えることが挙げられています。

特に、栄養に関する段落では思春期の少女を取り上げ、2030アジェンダ(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/)と呼応する形で思春期特有の栄養ニーズと、少女たちが潜在能力を最大限に発揮できる社会の必要性を説いています。

何より、ICPD行動計画の実現に向け、自主的なコミットメントの重要性を指摘し、コミットメントによって各国のアカウンタビリティが向上し、ナイロビサミットへのコミットメントの再確認にもなるとしています。

IPPFは、国連と共にファシリテーションを担った方々の尽力に感謝します。CPDの結論は、多くの加盟国がコンセンサスを求める中、慎重な交渉を重ねて生み出されました。