IPPFの声明―ワクチンの公平な分配に関するWHO宣言「すべての医療従事者に公平なワクチン提供の加速を」を支持

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healthcare worker in India

どのような保健制度があっても、その主力となる医療従事者がいなければ、すべての人が健康に生きる権利を達成することができません。

コミュニティと医療の最前線で働く医療従事者(大多数は女性)を中心として、医療サービスの欠如、医療を受けられない人々への支援、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス(SRH)を含む医療サービスを必要とする遠隔地のコミュニティへの提供を、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下でも続けています。

医療従事者はパンデミック対応でもっとも必要とされる人々であり、質の高い、ジェンダーに配慮し、人権に基づいた保健医療サービスと情報を提供し続けています。しかし特に低所得・中所得国では多くの医療従事者が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けられていません。   

国際家族計画連盟(IPPF)事務局長、Drアルバロ・ベルメホは次のように述べました。

「世界中の最前線で働く医療従事者が、未曾有のグローバルな保健の危機下で勇敢に闘う姿を、恐怖感と尊敬の念で見守ってきました。何百万という保健医療従事者が、自分の健康リスクを顧みず、また適切な防護具も入手できないことが珍しくないという前代未聞の状況下で、人々の命を救うケアを提供し続けています。パンデミック対応の最前線であり、最終防衛線でもある医療従事者を守るため、すべての医療従事者が優先してワクチン接種を受けられるようにしなければなりません。

 

ワクチンを確保する富とコネクション、特権がある国々は、ワクチン・ナショナリズムに抵抗すべきです。国単位でワクチンを買い占めても、世界全体がパンデミックから回復するのが遅くなるだけです。世界中の指導者が立ち上がって連帯し、パンデミックの最前線にいる医療従事者が、世界のどこで働いていても、優先して公平にワクチン投与を受けられるようにしなければなりません。そうしなければ、すでに経験したことのない負担を強いられている多くの医療現場で、医療崩壊の危機に直面します」

IPPFはすべての医療従事者を支援します。また、世界保健機関(WHO)のワクチンの公平な分配に関する宣言(World Health Organization’s Vaccine Equity Declaration)を支持します。宣言は、すべての国で公平なワクチン接種を、特に医療従事者と新型コロナウイルスへの感染リスクが高い人々を優先して早く行うことを求めています。  

IPPFは、最前線で対応するすべての医療従事者に直ちに新型コロナワクチンを投与することを、各国政府と世界の指導者に強く要請します。それも、大きな公立病院だけでなく、民間の医療機関、モバイルクリニックなどのアウトリーチ、コミュニティサービスに従事する人々、現状では優先接種から除外されたり、接種の可否が不平等に決められている人々を含め、特にグローバルなワクチン資源の恩恵を受けられない国々の医療従事者です。  

IPPFと加盟協会は、保健医療ケアを必要とする人がどこに住んでいたとしても、質の高い、適切な価格のSRHを含む医療サービスと、健康な生活に必要なケアを受けられるよう、日々尽力しています。