国際家族計画連盟の将来ビジョン

Tewodros Melesse

国際家族計画連盟(International Planned Parenthood Federation、IPPF)は、設立60周年を記念し、今後すべての事業の骨格となる新たな行動指針を発表した。

「ビジョン2020」と名付けられたこの行動指針は、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual and reproductive health and rights、SRHR)の課題を前進させるため、行動への呼びかけを10項目にまとめたもの。

行動指針は以下のように、簡潔で明瞭な内容である。

  1. SRHRを重要な優先事項として位置付けた、国際開発の新しい枠組みを2015年までに確立する。
  2. 貧富の格差を2020年までに50%削減すべく、SRHRへのアクセスを拡大する。
  3. 女性と男性に対する事実上の平等な機会を2020年までに確立するために、女性と少女へのあらゆる差別を撤廃する。
  4. 2020年までに、セクシュアル・ライツを人権の一部として位置付ける。
  5. 青少年の生活にかかわる政策決定に、青少年を関与させる。
  6. 公的、民間、非営利の保健システムの中で、包括的で統合されたセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス(sexual and reproductive health、SRH)サービスを提供する。
  7. 家族計画に関する満たされないニーズを、2020年までに少なくとも50%削減する。
  8. 2020年までに、すべての人に包括的なセクシュアリティ教育を受ける機会を与える。
  9. 2020年までに、妊産婦死亡率を75%削減する。

10. 2020年までに、上記9項目すべてを実現させるために十分な予算を配分する。

上記の指針は、この分野における60年間の経験、IPPF加盟協会との長時間に及ぶ議論、そして世界各国の政府やNGOとの協議をもとに策定された。

IPPFのテウォドロス・メレッセ(Tewodros Melesse)事務局長は、当日集まった300を超えるパートナー団体に対し、これらの目標を2020年までに現実にするよう全員一致で確約しようと呼びかけた。

IPPFは、サービスを最も必要としている人々に対して提供するかたわら、SRHRに関する議論を常に野心的に喚起してきた。この新たな行動指針「ビジョン2020」は、IPPFの決意が今まで以上に強く、かつてないほど明確であることを示している。