ドナルド・トランプ氏再選に関するアルバロ・ベルメホ事務局長の声明
米国大統領選の結果、ドナルド・トランプ氏が米国大統領に返り咲くことになりました。これは大きな衝撃であり、まずは米国内、そして米国から援助を受けている国で、今後のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)に関する決定に多大な影響を受ける方々には、哀悼の意を表したい気持ちです。これは決して私たちが望んでいた結果ではなく、米国の加盟協会である全米家族計画連盟(PPFA)のこれまでの懸命な活動とも相容れません。
IPPFは、トランプ氏が2025年1月20日の就任直後にグローバル・ギャグ・ルール(Global Gag Rule: GGR)を拡大して再導入するための大統領令に署名すると予想しています。過去の共和党政権下での対応と同様、IPPFはGGRの諸条件の受け入れを拒否します。そして、影響を受けるすべての加盟協会と連帯します。
私たちの住む世界は変わりました。ガザやレバノン、シリアなどで、度重なる攻撃を受けている加盟協会のことを忘れてはなりません。過去一年間、パレスチナとレバノンにおけるIPPFの関連保健施設は破壊され、スタッフは避難を余儀なくされました。その中でもIPPFは引き続き、世界中のすべての人のためのSRHRを訴えていきます。性暴力、そして生殖に関する暴力(Reproductive Violence)を見逃すことはせず、容認している政府を非難します。女性の権利に基づく人道的対応、新戦略の策定、国際人権法へのコミットメントに基づく活動はIPPFの倫理的な責務です。
暗闇の中にもかすかな希望はあります。これは私たちの活動を再構築し、居場所を取り戻し、各々の進歩的な闘いをひとつにする機会でもあるのです。
私たちは抵抗します。IPPFの新戦略「カム・トゥゲザー:共に進もう」への呼びかけでもあります。解放された未来のために、連帯していきましょう。
闘いを続けることが何より重要です。団結し、今が行動を始めるときです。
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