アンゴラで同性愛が非犯罪化されたことを、国際家族計画連盟(IPPF)は歓迎します。IPPFは今回、歴史的な法律の改正を成し遂げた活動家たち、アドボカシー関係者の皆さん、そして団体と組織に対し、心からの祝意を表します。
2月10日、アンゴラで同性愛を非犯罪化する新しい刑法が発効しました。同時に、差別を禁止する法律に性的指向の保護規定が加わり、刑法のヘイトスピーチの規定に性的指向が明記されました。アンゴラに住むあらゆる性的指向の人々はもっと自由に暮らし、愛情と身体の自律について、憲法上に規定された権利を享受できるようになりました。
今回の法改正により1886年に施行された刑法の同性愛を禁ずる条項が削除され、アンゴラが1975年に独立した時にも残された植民地時代の法律が修正されました。
IPPFアフリカ事務局長、マリー‐エヴリン・ペトルス-バリーは次のように述べました。
「アンゴラのニュースは、同国の性的マイノリティー(LGBTI)のコミュニティだけでなく、アフリカ全体に新しい希望の息吹をもたらしました。植民地時代からの法律はLGBTIを抑圧する方向に私たちの集団的無意識に影を落としていました。今回の法改正で、(性的指向の異なる人々が共存する社会の)包括性、希望、愛の時代が始まります。誰を愛するかによって、誰も犯罪者にされてはなりません。植民地時代の法律が同じように残る国々で、見直しのきっかけになればいいと思います」
議会は2019年に提案された修正を承認していましたが、ジョアン・ロウレンソ大統領が法案に署名したのは2020年11月でした。90日の期間をおいて、2021年2月に施行されました。
新しい刑法では、これまで「自然に反する悪行」という文言で同性愛を禁じていた条項が取り消されました。職場、公共の場、イベントなどで性的指向に基づく差別を禁ずる複数の条文が加えられ、差別行為をした人には最大で2年間の懲役が科せられます。
アンゴラで同性愛が非犯罪化されたことで、同性愛に刑罰を与えない国は72カ国になりました。
今回の法改正は、すべての人が自分のセクシュアリティに基づいた、自分の幸福のため選択ができ、差別から自由に生きられる社会を作るための確固たる土台になるでしょう。IPPFも、一緒に闘っていきます。
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