今回の新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は、国際家族計画連盟(IPPF)史上最大の難局の一つに数えられます。ウイルスは誰も差別しません。世界的危機がすべての人々の生活に影を落としています。COVID-19が私たちの生活のあらゆる場面に及ぼす影響は過去最大になるでしょう。IPPFの使命、つまりセクシュアル/リプロダクティブヘルスケア(SRHケア)を提供すること、そして女性と少女の権利を擁護し促進するという責務は、すでに強く差し迫っています。
同時に、この状況下で私たちの任務はかつてないほど重要なものです。あらゆる危機に見られるように、世界中の人々の健康を脅かすパンデミックによって最大の被害を受けるのは貧困層と脆弱な人々です。IPPFが日々、支援を届けようとしている人々です。
IPPFの事務局長として、このパンデミックが終わるまで、全加盟協会(MA)を支援することが IPPFの最優先事項であるとここに明言します。
IPPFにCOVID-19タスクフォースを設置しました。MAがパンデミックによって受けている業務上の困難を明らかにし、活動地域で直接支援を必要とする人々に支援を届けるため、IPPF事務局の業務を調整します。
タスクフォースでは刻々と変わりゆく環境に合わせた最新のサービスを提供できるよう、見直しが可能なサービスの提供方式を洗い出します。非接触型のサービスと自己管理型のSRHケアを早急に開発し、提供しなければなりません。
この人道危機によるニーズ増加に対応するため、できる限りの手段を講じて追加の資金調達に尽力しています。保健医療提供者のリスクが平時よりも高まっています。我々の支援があることを知りつつ、医療スタッフが未曾有の一年に立ち向かえるよう、支えていきたいと考えます。
医療従事者への支援、活動する皆さんへの支援は、啓発活動、コミュニケーション(広報活動)でも継続して拡充します。人々への支援が従来にも増して緊急に必要とされているからです。
自分自身のリスクも顧みず、人々が必要とするSRHケアを最善の形で提供しようと今も働いている人々とボランティアに感謝いたします。この困難な時局において、IPPFは一丸となって取り組んでまいります。
支援と連帯の気持ちを込めて
国際家族計画連盟事務局長
アルバロ・ベルメホ
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