国際家族計画連盟(IPPF)は、米国のグローバル・ギャグ・ルール(メキシコシティ政策)によって世界中でどれほどの人々の健康に影響があるのか、データをまとめました。
IPPFのグローバルなネットワークを通じで、草の根のパートナーたちが1分当たり300以上の家族計画・保健医療サービスを日々、提供しています。米国のトランプ大統領の任期中、これまで提供されてきた約1億ドルの海外援助が受けられなくなります。この援助によって、保健医療ケアを必要とする女性たちのための家族計画とHIVプログラムが実施されるはずでした。
もっとも影響を受けるのがサハラ以南のアフリカ、南アジア、南米とカリブ海地域です。
1億ドルの援助があれば、次のようなことを防ぐことができます。
- 2万件の妊産婦死亡
- 480万件の意図しない妊娠
- 170万件の安全でない中絶
さらに、次のようなこともなし得たでしょう。
- 27万5000人のHIVと共に生きる妊婦の健康を守り、生まれてくる赤ちゃんへのHIV母子感染を防ぐ
- 7000万個のコンドームを配布し、意図しない妊娠を減らし、HIVその他の性感染症を防ぐ
- 72万5000件のHIV検査を実施し、自分の健康状態を知らない人々を助ける
- 52万5000件の性感染症の治療
世界中の女性、男性、子どもたちの命を守り、健康を増進しようと考える組織として、IPPFと171カ国のパートナーは、人権を否定し、女性の命を危険にさらす政策に署名することはありません。
各国政府その他の機関と連携し、失われた援助の代わりになる資金を調達し、世界中の家族計画クリニックを運営し続けるため、IPPFは尽力しています。
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Subject
避妊, HIVと性感染症, 教育, ジェンダーの平等, 人工妊娠中絶, 母子保健, 女性の健康