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female doctor with a patient - Bangladesh

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IPPF、2021年版グローバルヘルス50/50レポートで高評価を受ける

グローバルヘルス50/50は、保健医療政策の分野で活動する201の機関と組織について、ジェンダー関連の政策と実践を評価します。2021年のグローバルヘルス50/50レポートで国際家族計画連盟(IPPF)が非常に高い得点を獲得しました。

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グローバルヘルス50/50は、保健医療政策の分野で活動する201の機関と組織について、ジェンダー関連の政策と実践を評価します。2021年のグローバルヘルス50/50レポートで国際家族計画連盟(IPPF)が非常に高い得点を獲得しました。

IPPFは得点数の高い12の組織の一つとして、調査を受けた組織の上位5%に入りました。2021年版グローバルヘルス50/50レポートでは、主に4つの分野に注目して評価を行いました。それは、ジェンダー平等へのコミットメント、職場にジェンダー平等と多様性の指針があるか、ジェンダーとジェンダー・ヘルスに関するリーダーシップの分布、保健政策とプログラムがジェンダーの視点を反映しているか、です。

IPPFのジェンダー・インクルージョン グローバル・リードを務めるセリ・ウェンドーは次のように言いました。

「IPPFが進歩的で、ジェンダー平等とインクルージョンにコミットしているとグローバルヘルス50/50レポートに評価されたことに感激しています。IPPFが進歩的で、インクルージョンを旨として行動し、女性とジェンダー・ノンコンフォーミング(従来のジェンダーに当てはまらない性自認をする)の人々にとって安全な職場であるよう、IPPFで働く一人ひとりが努力してきたと証明されたことになります。女性と少女のためにある保健医療機関として、IPPFのあり方に留意し、一歩ごとに改善していくことは正しく、目指すべき道です。報告書にあるように、ジェンダー平等は単に避けられないものではなく、人間として互いに助け合って(差別を)克服していかなければなりません」

IPPF事業部長のマヌエル・ハーウィッツは以下の通り発言しています。 

「グローバルヘルス50/50レポートで高得点がとれたことは名誉であり、IPPFがジェンダー平等とインクルージョンを目指して尽力してきたことが評価されたと感じます。IPPFでは、女性リーダーのイニシアティブを通して女性リーダーを育て、その声が聞こえるようにしてきました。IPPF加盟協会(MA)はジェンダー平等、インクルージョン、多様性を核にアドボカシーとプログラムの実施・管理を行ってきました。このことを誇りに思います」

IPPF事務局長Dr アルバロ・ベルメホは次のコメントを寄せました。

「IPPFがグローバルヘルス50/50レポートで高い評価を得たことをうれしく思います。しかし、報告書には改善点も述べられています。構造的に残るジェンダー不平等を解体していくことが、グローバルヘルスの分野でジェンダー平等、多様性、インクルージョンの促進に必要です。この分野で働く人々の多くは女性で、サービス利用者も大半が女性です。女性が自信をもって上に立てるようにすることが、何よりも大切です。ジェンダー格差はあらゆる所にあり、とても大きいからです。将来的にパリテ(男女均等)を実現するためには、グローバルなヘルス組織はリーダーの地位に男性ではなく女性を据えることを喫緊の課題とすべきです。IPPFはその信念の下、変化の先頭に立ち、責任とコミットメントから逃げることなく、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを中心に考える未来を目指します」

グローバルヘルス50/50レポートの共同代表を務めるケント・ビュースとサラ・ホークスは次のように述べました。

「グローバルヘルス50/50を代表して、IPPFが2021年版グローバルヘルス50/50レポートで高い評価を得たことに祝意を表します。IPPFが断固として透明性のある変化をもたらし、自身と活動分野に変化を求めていくことで、いつの日かすべての人が健康、尊厳、社会正義を実現できるという希望を与えてくれました」 

IPPFは、フェミニズムに基づいたリーダーシップをすべてのレベルで促進することにコミットしています。IPPFのジェンダー平等指針では、進歩のためには女性の権利とエンパワーメントを促進する必要があり、ジェンダー格差、不平等な政策、歴史的に女性と少女に不利益をもたらしてきた差別と向かい合う必要性があるという考えの下に策定しています。

 

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