アイルランドの「中絶合法化」の決断は共感力の勝利

国民投票の結果を見守る市民

国際家族計画連盟(IPPF)は、アイルランドの人々が憲法修正第8条を廃止する決断を国民投票によって示したことを、心より歓迎します。

アルバロ・ベルメホIPPF事務局長は次のようにコメントしました。「変化への大きな一歩を踏み出す投票結果です。女性が必要とする場合、妊娠12週までの中絶ができるよう、アイルランド議会が法改正を進めていきます。世界中の多くの国々と同じように、女性が安全で合法的な中絶ケアを、必要に応じて受けられるようになります」

キャロライン・ヒクソンIPPF欧州ネットワーク地域事務局長も次のように述べました。「私はアイルランド人女性として、30年以上にわたり憲法修正第8条が数多くの女性を身体的にも、感情面でも、心理的にも傷つけてきたことを知っています。廃止という投票結果によって、アイルランドに住む女性たちに共感し、いたわりを示す環境ができるでしょう。中絶を受けるために国外まで行くことも、安全でなく、合法でもない中絶ピルをインターネットで購入して飲む必要もありません。これからは女性も少女も、心身を脅かす ような妊娠をした場合に医師と身近な人々の支援を受けながら自分個人の問題として決断することができます。非常に脆弱な状況でどのような決断をしても、女性たちは自分の国を離れることなく、適切なケアを受けられるようになります」

ベルメホ事務局長はさらに言いました。「アイルランド国民の決断は、欧州と世界への強いメッセージとなりました。誰かを思いやり、共感することで専制主義と強制を克服できる。この決定が女性たち、そして世界中でリプロダクティブ・ヘルスに関する選択を強制され、それと闘っている人々に勇気を与えることを願います。グローバル・ギャグ・ルールによってセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスケアの提供が壊滅的になっている国々にとってはなおさらです。世界中どこであっても、女性に出産を強制する制度を廃止し、安全で、合法で、いつでも受けられる中絶ケアを提供しなければなりません。今日のアイルランドの決定は、よい変化が起こることを世界に示しました」