2019年1月31日、在英日本大使館と国際家族計画連盟(IPPF)が共催したイベントにおいて、「誰一人取り残さない~ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)とセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)」という冊子の発表がありました。このイベントはロンドンにある在英日本大使館で行われました。
イベントを通して、日本政府とIPPFの強固なパートナーシップへの理解を広めると同時に、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)へのアクセスが普遍的に保障されることこそが、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と女性のエンパワーメント、そして人間の安全保障の実現に不可欠であることを訴えました。また、日本政府とIPPFがパートナーとなって50年目という大きな節目を祝いました。
英国の国会議員、多くの国々の政府代表、国際開発とグローバル・ヘルスなど各界から来賓が出席しました。
鶴岡公二駐英国特命全権大使とDr アルバロ・ベルメホIPPF事務局長が基調講演を行い、その後レセプションが開かれました。
鶴岡大使は開会のあいさつの中で、特にUHCを通じてすべての人が必要な治療を受けられるようにすることの重要性について触れました。健康への各種課題に対処するため「現場重視」の活動を続けるIPPFを称賛し、世界各国で展開されるIPPFの活動に日本政府がこれからも支援を続けることを強調しました。
Dr アルバロ・ベルメホIPPF事務局長の発言です。
「スティグマを受けることなく、効果的で、適正価格で提供されるSRHサービスへの普遍的なアクセスを増やしているIPPFは、UHCに私たちにしかできない貢献をしていると考えます」
また、Dr ベルメホはグローバルなUHCの展開について、日本政府が自らの経験に基づいてリーダーシップをとり、UHCが持続可能な開発目標(SDGs)に採用されるという成果を上げたことを讃えました。
今回のイベントを通して、UHCとグローバル・ヘルスを促進するにあたって、日本がとってきたリーダーシップのあり方について貴重な示唆を得ることができました。また、新しい機会を創り出すためのパートナー選びの重要性だけでなく、政府と国際機関等を動かしてSDGs達成に拍車をかける働きかけ方について考えることができました。
UHC達成に向け、2019年も動きを加速する大切な一年になります。6月に開催されるG20大阪サミットでは、自由でオープンな、また包括的で持続可能な「人間中心の未来社会」の実現と促進についての話し合いが期待されています。さらに8月には、横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が、2020年には成長のための栄養(N4G)サミットが東京で開催される予定です。
See more:
IPPFの文書(英語) Leaving no one behind
鶴岡公二駐英国特命全権大使のスピーチ(英語)
Dr アルバロ・ベルメホIPPF事務局長のスピーチ (英語)
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