- - -
IPPF評議委員会の委員長に就任したケイト・ギルモア

News item

IPPFの新しいガバナンス組織 評議委員会が発足しました

IPPFの中央理事会は15名からなる評議委員会の発足を承認しました。評議委員会の委員長は、2015-2019年に国連人権副高等弁務官を務めたケイト・ギルモア です。 IPPFに必要な能力と多様性を反映し、評議委員会の2/3は女性で、5名は25歳未満の若者で構成されます。

YOU CAN ALSO READ THIS ARTICLE IN:


一年にわたる変革期間を経て、国際家族計画連盟(IPPF)のガバナンス(統治)と組織構造に歴史的な変化が起きました。


この変化によって、グローバルなセクシュアル・リプロダクティブヘルスNGO(IPPF)のサービス利用者の大半を占め、COVID-19の影響を過剰なほど受けている女性、少女、周縁化された人々のニーズに素早く対応できるようになります。


最終の会議で、IPPF中央理事会は理事会に代わる新しいガバナンス組織の導入に合意しました。さらに、IPPFに必要な能力と多様性を持った評議委員会とそのメンバー15名を承認しました。新しい委員会の2/3は女性で、5名は25歳未満の若者です。


評議委員会の委員長は、2015-2019年に国連人権副高等弁務官を務めたケイト・ギルモアです。


ケイト・ギルモアのコメントです。 

「IPPFの理事会に参加することは常に大きな栄誉ですが、今ほどその重みを感じるときはありません。いくつかの国と逆進的な政策を支持するインフルエンサーが、セクシュアル・リプロダクティブヘルス/ライツ(SRHR)を後退させようと活動する中、IPPFは世界中の女性、男性、若者、つまりすべてのアイデンティティーを持つ人々の根源的な尊厳を求める人々の連帯の証として立ち、希望の光を照らす存在です。

ローカルな生活の細々とした現実に由来する世界的運動体として、IPPFは大いなる勇気を持って実際に必要なケアと何百万もの人々のSRHRのための筋道の通ったアドボカシーを届けます。それは、紛争と感染症などの深刻な人道的危機においても変わりません。


命を守り、グローバルに変革をもたらす組織に貢献できることは、私にとって非常に幸運な機会です。今回、評議委員会のために席を空けてくださる理事の皆さまに深く感謝し、会長、監査役、外部顧問のこれまでのご指導を讃えたいと思います」


退任するラナ・アブ・ガザレIPPF会長は次のように述べました。

「連盟を新しい高みに上げる準備ができたことを喜ばしく思います。この変化によって、多くの人々の生活が良い方向に変わるでしょう。

 

IPPFにユース・ボランティアとして参加してから20年あまり経ちました。その間、理事会のメンバーになり、女性の権利と社会正義のために闘うことができて大変な栄誉でした。リーダーシップを暫定評議委員会の委員長に渡し、これまでのレガシーに誇りを感じつつ退任します。

IPPFの変革の歩みに誇りを感じます。新しいIPPFになるための過程に貢献してきたすべての人々に謝意を表します」


評議委員会の承認とともに、規約修正とそれに伴う付則と政策をガバナンス改革として承認しました。


さらに、新しく発足する推薦・統治委員会(NGC)の委員を7名、指名しました。NGCは今後、評議委員会と付属する委員会のメンバー選定と、委員の実績評価を行います。


2019年5月、活動に参加する人々の変革への高まりに応え、IPPFのガバナンス構造と資金調達モデルの見直しを中央理事会が決定しました。


11月、インドのニューデリーに134カ国の代表が集まった総会で行われたパラレルレビューの結果、徹底的な変革が提案されました。この提案は全会一致で合意され、すべての変革を終えるまでの期限は6カ月に設定されました。

アルバロ・ベルメホIPPF事務局長は次のようにコメントしました。

「この12カ月間で、IPPFは内側から変革を成し遂げました。組織のガバナンスと運営に関する徹底的な変革をデザインし、合意し、実施しました。

変革への求めに対し、勇気と真摯な態度をもって応じるのは、どのような組織にとっても大きな挑戦であり、多くの組織は失敗しています。今回の変革は連盟全体とコミュニティからの、新しい未来像を創り出そうという強い要望と決意の賜物です。ボランティア、若者、職員、パートナーが一丸となり、新しいIPPFに息を吹き込みました。

IPPFの新しい時代が始まります。これは加盟協会の求めに基づいた、サービスの利用者のニーズが中心となるよう、戦略的に位置づけられた連盟です。COVID-19による危機を受け、利用者はIPPFをこれまで以上に必要としています。


今回のパンデミック下で、女性と少女が過剰なまでに影響を受けていることがわかっています。ジェンダーに基づく暴力(GBV)を受ける可能性があり、医療の最前線(フロントライン)でのリスクの多くを受け、時間と選択を奪われ、必須のセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス(SRH)サービスを受けることができていません」

IPPF加盟協会に実施した最近の調査では、64カ国で5,633カ所の固定した、またはモバイルクリニックとコミュニティベースの窓口がパンデミックのために閉鎖していました。


10を超える加盟協会が、COVID-19による様々な制限を受け、SRHサービスの削減を余儀なくされたと報告しています。


IPPFは緊急基金を設立し、必要とする加盟協会に個人防護服・防護具(PPE)を送る活動と、連盟全体で対応するためのCOVID-19タスクフォースを設置しました。

when