グローバル・ギャグ・ルールから半年:米国国務省のレビューに対するIPPF声明

ブルンディ
IPPFに対するグローバル・ギャグ・ルールの影響は、サービス利用者の命を左右する問題
 
国際家族計画連盟(IPPF)の加盟協会のサービスを受けている人々にとって、グローバル・ギャグ・ルール(GGR)が与えた影響は破壊的です。GGRの導入で米国からの資金援助が途絶えたため、合計で29カ国の加盟協会で、クリニックの閉鎖、スタッフの解雇、サービスと物資の不足などが起きています。最も極端な形で導入されてしまった今回のGGRは、家族計画、HIV、性とジェンダーに基づく暴力、結核など、男性、女性、若者向けの医療ケアの充実を阻害する恐れがあります。 
 
IPPFの加盟協会は、リプロダクティブ・ヘルス・ケアを基本的な人権と考え、誰もが自分のウェル・ビーイング(健康に安心して過ごせること)に関する選択が自由にできるべきだと考えます。GGRはこの権利をむしばむだけでなく、これを侵害するものです。そのため、IPPFとその加盟協会はGGRを支持することは決してできません。
 
今回のレビューはGGRの長期的な影響を数値化できていません。しかし、ケアを必要とする人々は、その影響を体感しています。各国のIPPF加盟協会は、クリニックを閉鎖し、職員を削減し、医薬品などの必要な医療物資の調達を減らさざるを得ない状況です。そして現在、起こっていることは、これから長く続き禍根を残す悲劇の始まりに過ぎません。
 
米国政府による支援の打ち切りによりサービスと人々に様々な影響があります。そのすべてが数値化できるわけではありません。IPPF加盟協会がサービス利用者にとってたった一つのライフラインになっていることが少なくないからです。一人ひとりが失うもの、つまり、自分の人生の選択を自分でできなくなる、という変化は、数値以上のものです。
 
米国国際開発庁(USAID)の家族計画だけでなくHIV向けの援助をも失ったことで、アフリカ、中南米、カリブ海地域の多くの国々のサービス利用者の命と健康に対する影響が倍増します。これらの地域では、援助カットによる影響が甚大で、周縁化し、脆弱な人口への影響が特に大きいからです。
 
GGRによる悪影響の例
 
 
モザンビーク 
 
IPPF加盟協会:IPPFモザンビーク(AMODEFA)
  • 資金の60%をUSAIDに頼っていた
  • 加盟協会スタッフの47%を削減した(43名を解雇し、650名のピア・エデュケーターの活動を終了した)
  • 18カ所の若者に親しみやすいクリニックを閉鎖した
  • 72件/月あった移動クリニック活動を中止した
スワジランド
IPPF加盟協会:IPPFスワジランド(FLAS)
  • 資金の25%をUSAIDに頼っていた
  • 12名の職員と26名のアウトリーチワーカーを解雇した
  • 活動範囲を14から4の市町村に縮小した
ボツワナ
IPPFボツワナ(BOFWA)
  • 資金の60%がなくなる恐れ
  • クリニック1カ所が閉鎖され、7カ所ではサービスを最低限まで縮小した
  • 技術スタッフの71%を削減した
IPPFについて
 
IPPFは、各国でセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関するサービスを提供する加盟協会で構成されています。連盟には141の加盟協会と24のパートナー団体があり、170カ国以上で活動しています。グローバルにつながり、ローカルが主導するネットワークを通じて、1分あたり300件のサービスを日々、提供しています。
 
グローバル・ギャグ・ルールによる人的被害を数値化すると
 
グローバル・ギャグ・ルール導入から1年
 
それぞれの国で何が起きているか